【2025年1月】年末年始を襲ったDDoS攻撃の脅威、日本国内で相次ぐ被害

2024年末から2025年年始にかけて、日本国内で大規模なDDoS攻撃が多発し、金融機関や公共サービスなどが深刻な被害を受けました。
以下では、当サイトに掲載した情報と関連付けて、被害事例を時系列で振り返ります。 

1.主な被害事例と影響
2024年12月26日: 
日本航空(JAL) 
日本航空(JAL)は年末の旅行需要が高まる中、サイバー攻撃により国内線の遅延を招きました。
この影響で国内線と国際線あわせて71便に30分以上、最大4時間余りの遅れが出ました。 
また26日の便の航空券の販売も一時停止しました。
2024年12月29日: 
りそな銀行 
りそな銀行の個人向けインターネットバンキングが攻撃を受け、一部サービスが利用困難となる事態が発生しました。 
りそな銀行だけでなく、同じグループの埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、みなと銀行にも影響が広がりました。 
これらの銀行の個人向けインターネットバンキングが利用できなくなる障害が発生しました。  
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2024年12月31日: 
みずほ銀行 
大晦日には、みずほ銀行のネットバンキングが標的となり、サービスが一時停止しました。 
みずほ銀行の個人向けインターネットバンキングサービス「みずほダイレクト」や法人向けの「みずほe-ビジネスサイト」に影響が及んでおり、送金や残高照会などのサービスが利用できなくなりました。 
2025年1月2日: 
NTTドコモ 
NTTドコモのサービスがDDoS攻撃を受け、通信やアプリ利用に支障が発生しました。 
gooのサービス全般、OCNのトップページ、dメニューニュース、Leminoの検索機能、d払いショッピングの検索機能などに影響が出ました。 
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2025年1月5日: 
日本気象協会「tenki.jp」 
気象情報サイト「tenki.jp」はDDoS攻撃によりアクセス不能となり、特に雪が多い地域での気象確認が困難となりました。 
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2.攻撃の特徴と背景 
今回のDDoS攻撃には以下の特徴が見られました: 
(1)ターゲットの多様化: 
金融機関や通信サービスだけでなく、航空業界や気象情報サイトなど、生活インフラに密接なサービスが狙われた。 
(2)攻撃の目的: 
金銭要求を伴うランサムDDoS(RDoS)が一般的な動機とされるが、混乱を目的としている可能性が高い。 
(3)年末年始というタイミング: 
多くの人がWebサービスを利用する繁忙期を狙った攻撃は、影響範囲を拡大させる意図があったと考えられる。 
3.今後の課題と対策 
これらの攻撃に対応するための提言として以下が挙げられます: 
 • DDoS防御の強化: 
攻撃の兆候を検知し、自動的に防御するクラウド型セキュリティソリューションの導入。 
 • 事前対策の徹底: 
特に年末年始のような繁忙期に備えたシミュレーションや運用体制の見直し。 
 • 迅速な情報共有: 
障害発生時には、影響を受ける利用者への迅速な情報提供を行い、被害を最小限に抑える。 
4.まとめ 
2024年末から2025年年始にかけて多発したDDoS攻撃は、日本国内の生活インフラや経済活動に大きな影響を与えました。

当サイトでは、こうした攻撃に関する情報を継続的に発信していく予定です。 
ぜひ、引き続き「orzsec セキュリティーorz」をご覧ください。

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